ぬいぐるみや人形の捨て方は?ゴミに出してもいいの?正しい処分方法や注意点まとめ

「もう大きくなったからぬいぐるみが必要なくなった」

「人形を捨てたいけどどうすればいい?」

など、ぬいぐるみや人形の捨て方について悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、ぬいぐるみや人形の捨て方や注意点について詳しく解説します。

とくに思い入れのある人形をゴミに出すのが不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

本記事のポイント

  • 人形やぬいぐるみを正しく処分する方法がわかる
  • 供養することができる神社やお寺の紹介
  • 処分する際に気をつけるべき注意点

人形やぬいぐるみの正しい捨て方は?

子供が小さいうちはよく遊んでいた人形やぬいぐるみも、成長することで必要がなくなってきてしまいますよね。

結論から言えば、普通に燃えるごみとして出してしまっても問題ありません。

地域によってはリサイクルプログラムがあったり、寄付を行っている可能性もありますので、お住まいの地域の市役所などを調べてみましょう。

これから「大きすぎるぬいぐるみ」や「捨てにくい人形」の具体的な捨て方についても紹介していきますが、思い入れのあるぬいぐるみ達なので「今までありがとうね」とお別れをしてから捨てると気持ち的にも安心できるかと思います。

それでは、具体的な捨て方について詳しく見ていきましょう。

人形・ぬいぐるみの捨て方①ゴミ収集を利用する

まずは、自治体のゴミ収集を利用するというものです。基本的には燃えるごみに出しても大丈夫です。

ただし、自治体によって決められたごみ捨てのルールに従う必要があります。燃えるごみなのか不燃ごみなのか、ごみの素材によってきちんと分別しなくてはなりません。

また、指定のゴミ袋があったり、ごみにだせる大きさが決まっていたりするので、注意が必要です。

【注意点1】自治体によって燃えるごみ・燃えないごみが分かれる

自治体のゴミ収集に人形やぬいぐるみを引き取ってもらうことはできますが、自治体によって燃えるごみに出すのか燃えないごみに出すのかが異なります。

ごみに出す前に自治体のルール(ゴミカレンダーやWebサイト)を確認する必要があります。

また、人形やぬいぐるみの作りによっては、金属の部品やプラスチックなどが使われていることがあり、場合によっては解体が必要になることもあるでしょう。

ごみ出しのルールが厳しい自治体の場合、きちんと分別がされていないと回収してもらえないことも考えられます。

【注意点2】大きい人形や袋におさまらない場合は粗大ゴミ

人形やぬいぐるみの大きさによっては粗大ゴミに出さなければならない場合もあります。粗大ゴミに出す場合は、多くの自治体が有料になるため、事前に確認しておきましょう。

一般的には下記の方法で粗大ゴミを出すことができます。

  1. 自治体に連絡する
  2. 処分費用の確認を行う
  3. コンビニなどで粗大ごみ処理券を購入する
  4. 粗大ごみ処理券を貼って、収集日に指定された場所に粗大ごみを出す

人形・ぬいぐるみの捨て方②神社・お寺で供養する

人形やぬいぐるみの捨て方の2つ目は、お寺や神社で供養するというものです。これまで大切にしてきた人形やぬいぐるみを、燃えるごみに出してしまうのはちょっと・・・という方もいるでしょう。

そうでなくても、ぬいぐるみをごみとして出すことに抵抗がある方も少なくありません。そんな方は人形やぬいぐるみをお寺や神社に持っていき供養してもらいましょう。

供養する場合には、持ち込みできる場合と郵送で送る場合があるので、事前に持ち込み方法と料金を調べておきましょう。

10月15日は「人形の日」

日本人形協会と日本玩具及び人形連盟が定めた「人形の日」は、10月15日です。この日は、日本各地で人形供養や人形感謝祭などが行われます。

とくに有名なのは「明治神宮人形感謝祭」であり、明治神宮ではこの日に限り、スペースが許す限り持参した人形の展示・供養を行ってくれます。

供養の際は費用が3,000円かかるので注意しましょう。もし自宅近くで人形供養、もしくは人形感謝祭を行う予定があるのなら、この日まで人形やぬいぐるみの処分を待つのもよいでしょう。

人形・ぬいぐるみを供養できる代表的な神社やお寺

人形やぬいぐるみを供養できる代表的なお寺や神社は、以下の通りです。

参照:本光寺オフィシャルサイト

名称

日蓮宗 法華道場 光胤山 本光寺

住所

千葉県市川市大野町3-1695-1

費用

・~ 10cm 1体1,000円

・11cm~ 30cm 1体2,000円

・31cm~ 50cm 1体3,000円

・51cm~ 70cm 1体5,000円

・71cm~100cm 1体7,000円

・101cm~ 1体10,000円

特徴

・完全予約制・前払い制(申し込みはインターネットから)

・ホームページに詳細が記載されていてわかりやすい

・持ち込み・郵送どちらでも可能

公式HP

https://houmu.honkouji.com/kuyou/ningyou

 

名称

長福寿寺

住所

千葉県長生郡長南町長南969

費用

・10㎝以内  1体 1,000円

・30㎝以内  1体 3,000円

・30㎝以上、又は重さ1キロ以上  1体5,000円

・80cm以上  特別供養として別途1万円

特徴

・人形供養に関しては400年の歴史がある由緒正しいお寺

・3か月間もの読経供養

・日本で唯一人形様専用の《火葬炉》があるお寺

・供養から火葬まですべて僧侶が対応

・持ち込みも郵送もどちらも可能

公式HP

https://ningyoukuyou.jp/


名称

富士浅間神社

住所

群馬県藤岡市藤岡1152番地

費用

みかん箱1箱程度の量 : 2,500円

特徴

・電話かメールで予約

・式典は月に一回程度で参列の必要はない

・式典での供養完了の手紙が届く

公式HP

https://sengen.skr.jp/kigan/ningyou/

人形・ぬいぐるみの捨て方③フリマアプリ・オークションサイトに出品する

人形やぬいぐるみの捨て方の3つ目は、フリマアプリやオークションサイトに出品するといった方法です。

フリマアプリやオークションであれば好きな値段が付けられる点が特徴で売れればお金が入ってきます。

代表的なサイトやアプリをご紹介します。

  • ヤフオク
  • メルカリ
  • 楽天ラクマ

また、自分が大切にしていた人形やぬいぐるみが他の人にまた大切にしてもらえるといったメリットもあります。

ただし、フリマアプリやオークションに出す場合にはきれいにしている人形やぬいぐるみでなければ売るのが難しく、傷や汚れがあまりにもひどい場合は出品することはできません。

もし、傷や汚れがある人形やぬいぐるみを出品して売れたとしてもトラブルになる可能性が非常に高いです。できるだけ出品を控えるようにしましょう。

どうしても処分したい場合には、期限を設けて出品して決めた期限までに売れなければ別の方法に切り替えるのが良いでしょう。

リサイクルショップに売る

人形やぬいぐるみをリサイクルショップで売るという方法もあります。

ただし、リサイクルショップに売る場合はかなり綺麗な状態でないとだめです。まとめて売っても大した金額にはならない場合が多いです。

リサイクルショップまで行くための交通費の方が高くなる場合があり、必ず買い取ってもらえるとも限らないため注意が必要です。

人形・ぬいぐるみの捨て方④知人・知り合いに譲渡する

人形やぬいぐるみの捨て方の4つ目は、友人や知り合いに譲渡するという方法があります。

例えば、人形やぬいぐるみを処分するタイミングで知り合いに子供が生まれた場合には、必要かどうかを訪ねてみるのもよいでしょう。

仲の良い人に渡れば、大切に使ってもらえる可能性も高いです。

人形・ぬいぐるみの捨て方⑤支援団体・施設に寄付する

人形やぬいぐるみの捨て方の最後は、支援団体や施設に寄付する方法です。

保育園や託児施設のような人形やぬいぐるみを必要としている施設に確認して寄付をするのも良いでしょう。

また、被災地や海外に支援する団体の中でも人形やぬいぐるみを受け付けている支援団体に確認してみるのもおすすめです。

人形・ぬいぐるみを回収してくれる団体

人形やぬいぐるみを寄付できる団体は、いくつかあります。例えば、2008年に設立されたNPO法人の国際子供友好協会や2012年に設立された国際協力NPO団体です。

これらの団体は、途上国の孤児院や支援団体などに寄付された物品を譲渡しています。自分にとっては不要となった人形やぬいぐるみも、孤児院や被災地の子供たちにとっては心の慰めとなる大切な宝物になるかもしれません。

人形・ぬいぐるみを処分する際の注意点

人形やぬいぐるみを捨てる・譲渡する方法について解説してきましたが、人形やぬいぐるみを処分する際の注意点についても詳しく見ていきましょう。

自分で燃やして処分するのはNG

人形やぬいぐるみを自分で燃やして処分してはいけません。自分で勝手に燃やして処分することは条例・法律違反です。

一般ごみを自分で処理すること自体が違反になりますので、絶対にやめましょう。

寄付・譲渡は綺麗な状態のものが原則

人形やぬいぐるみを寄付・譲渡する際には、綺麗な状態で行いましょう。

  • 煙草の臭いが染みついている
  • 食べ物や飲み物のしみきゃ汚れが目立つ
  • 触ると手が汚れる

このような状態では人形を受け取る側も不快な気持ちになってしまいます。

一方的に支援団体・施設へ送らない

施設や支援団体へ送るときには、一方的に送り付けてはいけません。

支援団体や施設に送る前には必ず電話やメールで人形やぬいぐるみを寄付したいことを伝え、送っても大丈夫かどうかを確認しましょう。

また、寄付する際の梱包材や送料は基本的には自己負担となります。

【風水】人形・ぬいぐるみを捨てる前にすべきこととは

人形やぬいぐるみは、そのまま捨てればよいというものではありません。人の形をした品物には魂が宿るともいわれているため、お清めや声を掛けることも必要になります。

ここでは、人形やぬいぐるみを捨てる前にするべきことについて詳しく解説していきます。

捨てる前にお清めの塩を振る

人形やぬいぐるみには、捨てる前にお清めの塩を振ると良いでしょう。塩は古来から厄や邪気を払う力があるとされています。

お清めの塩によって浄化ができ、気持ちを整理することができるはずです。

人形・ぬいぐるみを綺麗にする

人形やぬいぐるみを捨てる際には、きちんとキレイにしてあげましょう。それまでずっと飾っていた、あるいは押し入れに入れたままだったという場合には、ホコリを被っていたり汚れているかもしれません。

汚れていなくても捨てる前には洗って、きれいにすることで気持ちよく送り出せます。

手放す前に言葉をかける

手放す前には、「今までありがとう」「楽しかったよ」など、これまでの感謝の言葉をかけてあげましょう。感謝の言葉を告げることで、気持ちに整理をつけられるはずです。

紙や布で人形・ぬいぐるみの顔を包む

ごみ袋から日本人形などの顔が透けて見えると、良い気持ちはしませんよね。捨てる際には紙や布で顔を包んでおくと良いでしょう。

もしくは、全身が入る紙袋に入れるなど、気持ちよく分かれられるような工夫をすることも大切です。

一般ごみと分けて捨てる

人形やぬいぐるみは、自治体の燃えるごみ、もしくは不燃ごみなどとして捨てることができますが、生ごみや一般のごみと一緒に袋に入れるのに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。

同じ燃えるゴミとして出すにしても、一般のゴミとは分けて袋に入れることをおすすめします。

まとめ

人形やぬいぐるみは普通にごみとして捨てることができます。ただし、大切にしていた思い出の人形やぬいぐるみには気持ちがこもっていて、ごみとして捨てるのが難しい方もいるでしょう。

お世話になったぬいぐるみや人形には感謝の気持ちを持って、適切な方法で処分することが大切です。また自治体や支援団体にはルールを、神社やお寺には気持ちを、知り合いや友人には感謝の気持ちを持って対応するようにしましょう。

そんな方のためにこの記事が役立てたなら非常に嬉しく思います。